フォトRFは、2つのエネルギーで肌老化や肌悩みにアプローチするメカニズムを持った美容医療の治療法です。そのため、1つの施術でかなり幅広い肌悩みの改善が期待できます。そこで、今回は、フォトRFの特徴や効果についてご紹介します。
フォトRFの特徴
フォトRFは、光エネルギーのIPLと高周波エネルギーのRFの2つのエネルギーを組み合わせて、光エネルギーの照射ができる治療法です。
従来の光エネルギーを使ったIPLの施術では、表皮層までしかエネルギーを届けることができません。IPLは、しみや赤みなどの茶色や赤色に対する反応性が高く、皮膚の表層から温熱作用が加わり、血液やリンパの循環を良くするはたらきもあるため、肌のターンオーバーの改善や肌質改善が可能です。
IPLに高周波エネルギーのRFを組み合わせることで、メラニンや血管がある場所に関係なく作用し、効率良く熱エネルギーを肌の奥にある真皮層まで伝えられます。これにより、真皮層にある繊維芽細胞を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成が促進できるのです。そのため、フォトRFはしみの改善だけでなく、肌のハリがアップする効果も期待できます。
フォトRFは、ダウンタイムはほとんどなく、従来の光エネルギーによるやけどなどのリスクも抑えられています。また、照射時には冷却システムも同時にはたらき、痛みも抑えられている点がメリットです。
フォトRFの効果
フォトRFの効果は、大きく分けて3つあります。
1つ目は、しみ・そばかす・赤ら顔の解消です。
フォトRFは、しみ・そばかすの原因になるメラニンにはたらきかける効果があり、複数回の治療を受けることでしみ・そばかすの改善が期待できます。治療後は、しみやそばかすがあった箇所がかさぶたになることがありますが、自然と剥がれ落ちます。薄いしみも複数回治療を受けることで、徐々に目立たなくなるでしょう。フォトRFは肌表面に与えるダメージが少ないので、顔全体に施術ができます。だから、顔の広範囲にしみ・そばかすがある方におすすめです。
また、フォトRFは、赤ら顔の原因である、拡張した毛細血管のヘモグロビンにはたらきかけることもできるため、赤ら顔の症状の緩和も期待できます。
2つ目は、毛穴の開きとたるみの引き締め効果です。
加齢、乾燥、紫外線などの影響を受けると、コラーゲンやエラスチンが減少し、肌のハリが失われ、毛穴の開きやたるみの症状が見られるようになります。フォトRFは、真皮に直接作用し、肌のハリと弾力を与える成分であるコラーゲンやエラスチンの生成を促します。また、タンパク質の変性をもたらす効果もあるため、肌のたるみにも改善効果が期待できます。
3つ目は、脱毛効果です。
フォトRFは、メラニンの量に関係なく毛の周囲の組織にダメージを与えられるため、従来の光脱毛では難しい細い毛や色素の薄い毛にも効果があり、痛みも少ないことが特徴です。
まとめ
フォトRFは、2つのエネルギーで肌老化や肌悩みにアプローチするメカニズムを持った美容医療の治療法です。比較的肌へのダメージが少ないので、痛みやダウンタイムがほとんどないことがメリットですが、その反面、1回で劇的な効果が現れる治療ではなく、効果を実感するには複数回の施術が必要になります。フォトRFに興味のある方は、このようなフォトRFのメリットやデメリットをしっかり理解してから施術を検討しましょう。