フェイスリフトとは、顔のたるみを引き上げる治療法のことです。フェイスリフトには、皮膚に糸を入れて引き上げる糸リフトと、皮膚にメスを入れて筋膜や皮膚のたるみを引き上げる切開法の二種類があります。たるみをリフトアップすることで若々しい顔に近づける効果が期待できますが、失敗したと感じる方もいるようです。そこで、今回は、フェイスリフトの失敗例や失敗しないための方法についてご紹介します。
フェイスリフトの失敗例
糸リフトは皮膚を切開しないので、気軽に受けられる施術ですが、糸リフトでの失敗例もあります。
1つ目は、糸でたるみを引き上げすぎたことによって顔がひきつれる症状です。つっぱり感を感じたり、表情が不自然になったりします。
2つ目は、顔の表面にぼこつきが目立つことです。考えられる主な原因は、医師の技術不足ですが、まれに糸による異物反応により生じるしこりや腫れの場合もあります。
3つ目は、糸が透けて見えたり、触ったときに糸のとげを感じることです。原因は医師の技術不足で、糸の太さや皮膚の厚みを考慮せず、糸を皮膚の浅い位置に埋め込んだために起こります。
4つ目は、頬の脂肪が多い方やたるみが強く出ている方は、たるみ改善の効果が思うようにに出ないことです。このような方は、切開リフトの方が効果を得やすいでしょう。また、医師の糸の挿入部位が適切でない場合も、たるみがうまく引き上がらないこともあります。
5つ目は、術後の痛みが長引くことです。ダウンタイム後も糸の挿入部位やこめかみに、違和感・頭痛が続く場合があり、原因は糸の挿入が深すぎることが考えられます。
6つ目は、施術時に、糸の挿入部位の毛根が傷つき毛髪が抜けることです。
つぎに、たるみが強い方も効果を実感しやすい切開法ですが、皮膚にメスを入れることで起こる失敗もあります。
1つ目は、傷跡が目立つことです。傷跡は目立たない場所にできますが、目立たない縫い方をしてくれるか、どの程度の傷跡なら許容できるのかなどを、医師と確認しておきましょう。
2つ目は、耳の形が変わることです。原因の多くが医師の技術不足で、正しい処置が行われず、福耳のような形になったり、耳の穴が広がってしまうことがあります。
3つ目は、理想のデザインと異なることです。原因は、医師の技術不足や医師とのイメージの共有ができていなかったことです。
4つ目は、感染を起こすことです。傷口を清潔にしない、触り過ぎてしまうなどが原因で起こるので、クリニックの注意事項を守るようにしてください。
5つ目は、神経を損傷することです。施術中に神経を損傷し、しびれなどの症状が出る場合があります。
フェイスリフトで失敗しないためのポイント
1つ目は、技術力の高い医師を選ぶことです。
フェイスリフトは、糸リフトでも切開法でも、医師の技術と経験が必要になるので、美容クリニックのホームページなどを見て、施術実績や症例写真を必ず確認するようにしましょう。
2つ目は、カウンセリングでイメージのすり合わせを行うことです。
言葉だけでなく、イメージが視覚的にも伝わるように、完成後の理想の写真を用意するなどして、医師と完成後のイメージをしっかり合わせましょう。
3つ目は、ダウンタイム中のケアをしっかり行うことです。
糸リフトのダウンタイムは、1週間程度です。その間は腫れや内出血の症状が軽減できるよう、入浴や激しい運動は控えるようにしましょう。保湿は必要ですが、ぼこつきや糸が透ける原因になる顔のマッサージは控えましょう。
切開法は、糸リフトよりもダウンタイムが長引きますが、赤みや腫れは2週間程度でおさまります。施術後1週間ほどで抜糸をおこなうため、クリニックへの再訪が必要です。傷跡は徐々に薄くなっていきますが、目立たなくなるまでは1年ほどかかるでしょう。施術後に、クリニックからダウンタイム中のケアについて指示があるため、必ず守って生活してください。
まとめ
糸リフトと切開リフトには、どちらにもメリット・デメリットや失敗のリスクがあります。それぞれの施術の内容をしっかり理解し、自分に合った施術を選び、失敗のリスクを少しでも下げるための医師選びや術後の過ごし方をしましょう。